4月2日の朝に
2022年度が始まりました。昨日の朝のことです。通勤途中、カーラジオからアナウンサーの淡々とした声が流れていました。「引っ越しのシーズンとなり、引っ越しのプロであるヤドカリの…」。
一瞬「ヤドカリ」という屋号の引っ越し業者の話題かと思いました。が「ヤドカリの展示が○○水族館で始まり…」と続いたので、―やっぱりあのヤドカリ。引っ越しのプロ!確かに間違っていないけど―。納得と可笑しいのとでもどこか腑に落ちないのとでしばらく変な気持ちでした。
何でも近ごろはプラスチックや段ボールのおうちに住む奴等もいるそうで。ミニチュアの家具なんかも置いておけば持ち運んでいくのだそうです。「ヤドカリの力が凄くて人間の引っ越しより迫力があった」とは見ていた小学生のナイスなコメント。背筋がゾクゾクするような暗いニュースばかりが耳を通っていく毎日。花冷えの朝に懐炉のような温もりを貰いました。